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ハイブリット抗菌ステンレスプール

プール・浴槽等の衛生向上

  • 登米市新田統合小学校プール

登米市新田統合小学校プール

大腸菌O157による食中毒問題を契機に、プール・浴槽等の衛生向上を目指し銀イオン・銅イオンによる『水の殺菌装置』を開発(平成13年)し、更にレジオネラ菌問題に関連し抗菌力を強めるため『光触媒』を併用し、相乗効果により抗菌力を強めてプールに組込み『ハイブリッド抗菌ステンレスプール』としました。

:(Ag 純度 99.9%)は銀製の食器等に使用され、発生するイオンは古くから各種細菌に対し強い抗菌力があることが知られています。

:(Cu 純度 99.96%)は炊飯器の釜・銅製鍋等に使用され、発生するイオンは各種細菌に対し抗菌力があり、藻も死滅させる効力が知られています。

銀・銅イオンによる『水槽水殺菌装置』の抗菌力試験
試験期間 財団法人 日本食品分析センター(平成12年4月)
検体 ステンレス水槽 2.5m×1.3m×水深 0.12mの水槽の水に試験菌添加
試験菌 大腸菌 O157:H7 菌添加直後 1.3×105(130,000個)1時間後 1.8×104(18,000個)
試験菌 レジオネラ菌 菌添加直後 4.2×104(42,000個) 1時間後 1.4×104(14,000個)

暗所光触媒酸化チタン: 太陽光等の紫外線が無い暗い所、水深が深く紫外線が届かない場所でも励起現象を起こすよう開発された光触媒酸化チタン液で、500℃以上で焼付コーティングしたもので純度は100%です。

暗所光触媒酸化チタンの抗菌力試験
試験機関 財団法人 日本食品分析センター(抗技協2001年版・光フィルム密着法)
検体 大腸菌
検体明条件 菌接種直後=1.7×105(170,000個)30分後<10(検出せず)
検体暗条件 菌接種直後=1.7×105(170,000個)1時間後<10(検出せず)
相乗効果による強い抗菌力

この三種類(銀・銅・暗所光触媒酸化チタン)の抗菌材・抗菌機能を合理的に組合わせ、相乗効果により抗菌力を強めたのが『ハイブリッド抗菌装置』であります。

水泳プール・浴槽等に『ハイブリッド抗菌装置』を組込むことにより、抗菌効果により滅菌し、脂肪分を無害な炭酸ガスや水等に分解還元して汚れを防ぎ、藻の発生を押え、極めて衛生的で清澄な水質が長期間保たれます。

光触媒酸化チタンの特長は、単に細菌を殺すだけでなく、細菌が発生させた毒素も分解します。塩素滅菌の殺菌力は極めて強力ですが、細菌が発生させた毒素は分解消滅出来ません。

厚生労働省により水泳プール・浴槽等は残留塩素濃度が規定されています。

『ハイブリッド抗菌装置』は塩素滅菌に替わるものではありません。

但し、塩素剤の使用量は規定濃度の最低量で良く、塩素剤のよる機器の腐食を減少させ、塩素剤からの発藻性物質と言われるトリハロメタンの発生も押えられることが期待出来ます。

通常プールは使用終了後1〜2週間程度で藻が発生します。

『ハイブリッド抗菌プール』は一ヶ月半以上経過後も、コースラインや水底確認が出来る程、極めて清澄な水質を保っていることが設置事例(山形県鶴岡市立黄金小学校・湯野浜小学校他)で確認されています。

※取付は、槽内に内蔵式濾過循環ダクトとして施工するので、槽外を一周する濾過循環配管の必要が無く配管折損事故を防げ、全体工費もほとんど変わりが有りません。 ※取扱いは、特別な取扱操作の必要がありません。一般プールと同一です。